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コハスの水環境事業

身近にある
水を取り巻く問題

1杯のうどんから見えてくる
水の汚濁

全国から大勢の観光客がさぬきうどんを求めてやってくる香川県。
にぎわいの反面、うどんの調理過程における排水が大きな問題となっています。うどんをゆでた後の白濁した汁には、濃度の高いでんぷんがたくさん含まれています。
どれだけ汚れているのかを知る目安となる科学的酸素要求量(COD)は、なんと生活排水の約10倍。下水道のない地域では浄化装置を通さずに、うどんのゆで汁や食べ残しのだし汁をそのまま近くの水路や川に放水していることも珍しくなく、水質汚濁の原因となっています。
各店から排出されたうどんの排水が行き着く先は富栄養化が進んだ海や川、湖沼。
わたしたちが食べるのはたった1杯のうどんだとしても、香川県全体でみれば相当な排出量となり、結果的に海や川を汚しているのです。

うどんの排水問題

1日あたり排出量「10トン以上」の事業所に義務付け

これまで国が定める「水質汚濁防止法」では、
1日の最大排水量が50トン未満の小さな事業所は規制の対象外になっていました。
ところが香川県の調査によると、県内の海や川の水質を汚している原因(有機汚濁)の
約3割は小規模事業場等からの排水です。
水の環境を守るため、香川県では独自の排水規制に乗り出しました。
平成21年に「生活環境の保全に関する条例」を改正し、「水質汚濁防止法」で規制されない
小さな事業所も対象にした排水規制を行うことにしたのです。
1日あたりの排水量が”10トン以上”の事業所に対して排水処理が義務付けられます。
規制の適用については3年の猶予期間を設け平成24年4月1日からになります。
(平成23年9月現在)

前向きな
取り組みに変えましょう!

「水質汚濁防止法」による排水規制で、比較的大規模な工場や事業場からの排水については、
これまで一定の成果があがっています。しかし食品製造業や飲食店業、旅館業、畜産農業などに多い
中小規模の事業場については、まだまだ十分な排水処理対策が行われているとはいえず、
水質汚濁の要因として無視できない状況となっています。
これまで規制を受けてこなかった中小規模の工場・事業場は、
ぜひこの機会に、排水処理と環境保全について前向きに考えてみましょう。

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